
夏休みが始まり、これから昆虫採集や山登り、
はたまたご家庭のお手伝いで植木のお手入れをされ、植物に触れる機会が増えるかと思います。
そんな時、少しでも注意してもらいたい虫がいます。
(下記より虫の写真があります。不快になられる可能性のある方はオススメしません。)
今回は、皮膚炎をもたらす身近な虫を少し紹介いたします。
1.イラガの幼虫
体長:約25mm 主な活動期:7〜9月

カキの木やバラ科の木にいることが多いです。葉の裏から葉を食べます。
背中に持つ毒棘(どくきょく)に触れた瞬間に激痛が走ります。
電流に触れたような痛みの為、「電気ムシ」「オコゼ」などの地方名を持っています。
各地方によって、呼び名が違います。

*イラガに刺された後の対応
直ぐに、流水で洗い流すこと。よく洗い流せば、短時間で痛みがおさまっていきます。
それでも収まらない場合は、皮膚科の病院でお薬を処方してもらってください。
(私が実践している対処法です)
2.チャドクガの幼虫・成虫
体長:約25mm(幼虫)約10mm(成虫) 主な活動期:4〜10月

(写真提供:フォトライブラリーhtp://www.photolibrary.jp/profile/artist_40077_1.html)
お茶の木・サザンカ・椿などのツバキ科の葉を好んで食べます。
毛に毒を持っており、チャドクガ自身がいなくとも残っていた「毛」や死骸から刺されることもあります。
毒針毛(どくしんもう)により、触れたところに激しいかゆみと赤いぶつぶつが発症します。
主に腕に発症しやすいようです。
*毒針毛にふれてしまった場合
決して、こすったり・かきむしったりしないこと。(毛が折れ、他の場所へ飛び移る二次被害)
近場にガムテープやセロハンテープがあるならば、触れた部分に張りはがして除去する。
流水で時間をかけ洗い流す。
状態がひどい場合は皮膚科の病院でみてもらったほうがよいです。
(私が実践している対処法です)
虫、それぞれを駆除する場合、効く駆除薬が違う為、
専門の植木屋さんに依頼されることをオススメいたします。
せっかくの夏休み、楽しい思い出が虫によって痛い思いをしない為にも
簡単な対処法を覚えておいてくださいね。